トリガーポイントについて

今日はトリガーポイントについて書かせて頂きます。

皆様はトリガーポイントという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

トリガーとは引き金という意味で、遠隔部に痛みを出現させるという事から名付けられたようです。

耳慣れないので特別な物のように思うかもしれませんが、腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝痛などは実はほとんどがこのトリガーポイントによるもので、実際には大変身近なものです。

しかし、現代医学では最近まで注目されておらず、このトリガーポイントによる痛みに様々な病名を付け、薬・注射・手術などの対処をしてきました。

私達の体の全身には筋肉が存在し、その筋肉は骨に付着しており、筋肉を収縮させることで骨を動かし運動しています。

したがって一日中筋肉は収縮されていますが、骨と筋肉では材質が異なるため継ぎ目(筋骨接合部と呼びます)では筋肉が収縮するたびに機械的なストレスがかかっています。

姿勢を維持するための静的・持続的な筋収縮、スポーツや仕事などでの繰り返し動作などで、特定の筋肉の付着部には常に刺激が加わっているのです。

中高年になれば長年の刺激が積み重なってきます。あるいは若くてもデスクワークやスポーツなどで過度の負荷が積み重なると、付着部に存在する「受容器」という細胞が刺激され興奮し、傷んできます。(感作と呼びます)

この感作された受容器をトリガーポイントと呼んでいます。

このトリガーポイントが腰痛や坐骨神経痛、関節痛など様々な運動器の痛みを引き起こしています。

それらが椎間板ヘルニア、変形性関節症などと名前が付き、薬や注射、手術などの対処を受けていることが大変多いのです。

一方トリガーポイントを鍼・注射・手技・道具などで刺激する治療を総称して、トリガーポイント治療と呼んでいます。

最近ではこれらを取り入れる医師も増えてきましたが、正確に症状に責任をもつトリガーポイントを刺激するには反復訓練が必要なのです。

また前述したように、メカニズムは不明ですが、トリガーポイントは遠隔部に痛みを放散させる事がしばしばあります。生理食塩水を筋肉内に注入すると、遠隔部に痛みが出現することなどで、この現象は確認されています。

この現象を「関連痛」と呼びます。運動器の痛みの半分程度で関連痛が生じているために、トリガーポイントを治療しようとしても、治療部位を正確に同定することができないことが多いのです。

正しく責任トリガーポイントを特定するには、解剖学的に悪くなりやすいところを熟知し、正確に触察するための訓練、刺激するための技術が必要です。また、患者が痛みを自覚するところが原因とは限らないので、痛くなる動作や姿勢の分析も必要です。

さらに責任トリガーポイントは深部に形成されることが多いので、深層部を刺激する技術(加圧方法、刺鍼法)と、道具(6〜9センチの鍼、マッサージツール)が必須となります。

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