四十肩

本日は四十肩について書かせていただきます。最初に、そもそも四十肩という病名は存在しません。日常会話の中で使われる「俗称」という位置づけです。「肩こり」や「ぎっくり腰」などと同じような用語になります。しかし、あまりに一般的に使われ、さらに、その四十肩に完全にピッタリな正式病名がないことから、しばしば病院やクリニックでも四十肩という言葉で説明されることが多いかと思います。

四十肩はピッタリな正式病名がないと言いましたが、広い意味での病名としては肩関節周囲炎というものがあります。これは肩関節の周りに炎症が起こっているという、これまたザックリした病名になるわけですが、具体的には腱板というインナーマッスルのスジに炎症が起こっている腱板炎であったり、力こぶの筋肉である上腕二頭筋の一部のスジに炎症が起こっている上腕二頭筋長頭腱炎であったり、腱板疎部という肩の前方の膜や靭帯からなる部分に炎症が起こる腱板疎部炎であったりします。これらのどこに炎症が起こっても肩関節周囲炎という病名で括られてしまいます。 さらに、狭い意味での典型的な四十肩としては癒着性肩関節包炎という病名があります。これはかなり原因が絞られて、関節包という肩関節を包む膜に炎症が起こり、最終的には癒着してぶ厚くなってしまう状態です。この癒着性肩関節包炎が、肩の強い痛みの後に、可動域が狭くなる、つまり肩が挙がらないとか回らない状態に至る典型的なケースだと考えています。ケースバイケースですが、このように肩の周囲に炎症が起こっていたり、肩の関節包に炎症が起こったり癒着していることを、四十肩の原因として説明しています。

次は四十肩の典型的な症状について解説します。狭い意味での四十肩は癒着性肩関節包炎という病名で示されると説明しましたが、その炎症や癒着が起こる関節包は肩を全周性に取り囲んでいます。つまり、肩の前にも下にも後ろにも上にもあるわけです。ですから、典型的な症状の特徴は「全方向性の症状」と考えています。つまり、上に上げようとしても、腕を背中に回そうとしても、肩を開こうとしても、あらゆる方向への動きで痛みが出たり、カタくて動かせなかったりするわけです。

ただ、関節包の中でも特に強い症状が初期から出やすいのが肩の前の腱板疎部という部分です。つまり、肩の前に痛みが出ることが多いということです。

また、四十肩というのは炎症期、凍結期、回復期という順番で・変化改善していくと言われていて、最初は強い炎症による痛みがきて、その後、痛みが減って関節がカタくなる(拘縮)、そして、その拘縮も回復していく。という流れです。これが典型的な四十肩として説明されていますが、多くの四十肩の患者さんを診察していると、この典型的な症状に沿って進んでいく方は必ずしも多くないんです。最初から痛みは強くない方もおられれば、痛みが強い時期からなかなか抜け出せない方、強い拘縮を起こして日常生活が不便になる方もおられれば、痛みはあっても肩の可動域は十分保たれているという人もいます。そして、なにより自然に数ヶ月で回復すると思いきや1年、2年、時にそれ以上と、年単位で苦しまれる方もおられるということです。

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