骨について

本日は私達の体を支えてくれている骨について書かせて頂きます。私たちのからだの“骨組み”をなしているのが骨格系です。おもな骨だけでも200個余り、そして骨の形から5種類あるといわれています。それらの骨がきちんと配列され連結しあって、いわゆる人間の骨格系が形成されています。

骨は人間の体重を支えながら歩いたり跳んだりするために強くて丈夫でなければなりません。またいくら丈夫でも重たくては身軽な活動ができないため軽さも必要です。そのために骨の中が蜂の巣状に空洞で、骨の壁の厚さは両端部より中央部の方が厚くできています。つまり骨は十分な強さを維持しつつ変化し成長しているのです。骨の中では、毎日古い骨から新しい骨へと生まれ変わっています。血液や皮膚と同じように新陳代謝が行われています。この骨代謝は、骨芽細胞によって骨が作られ、破骨細胞によって骨がこわされていくという形成と吸収の2つの活動によって成り立っています。この2つの活動は密接に関係しながら働き、このサイクルにより、より良い状態をキープしようとしているわけです。1つの骨が全く新しい骨に変わるのには3~4ヶ月、全身の骨は約3年でまったく新しいものに入れ替わります。

私たち人間の骨は全部で206本ありますが、赤ちゃんの時には約350本もの骨が認められています。骨といっても分離骨といわれ長い時間をかけて一部つながりあって成人した段階で206本になります。骨の成長が終わるのは女性で約15~16年、男性で約18年かかるといわれています。身長の伸びは、10歳ころまでは1年に約6Cm、思春期の初期(男子は10.5から14歳、女子は10~13歳)になると1年に6~8CM、青年期中期(男子は12~14歳、女子は12.5~15歳)になると最も急激な成長を遂げる段階で女子で約8CM、14歳の男子で約10CMも伸びます。この急激な骨の変化(身長の伸び)は骨端プレートと呼ばれる長骨(上腕骨や大腿骨のような棒状の骨)の両端にある薄い軟骨の層での骨細胞の分裂による成長によるものです。この成長ゾーン(骨端プレート)も、個人差はありますが約16~18歳を過ぎる頃には閉じられていきます。 

骨も血液や皮膚、筋肉と同じように毎日入れ替わっています。新しい骨を作り、また古い骨を壊して血液中にカルシウムを放出しています。血液中には常に一定のカルシウムが必要ですから、骨を丈夫に保つためには、毎日食事でカルシウムを摂取することが必要です。成人1日に必要なカルシウム量は600mgといわれていますので、カルシウムを多く含む食品を心がけて取るように習慣づけることが大切です。毎日牛乳を飲んだり、チーズやヨーグルトを積極的に摂取しましょう。

食事により体内に入ってきたカルシウムをより多く吸収し骨に沈着させるためには、適度な運動が必要です。骨の中には荷重センサーというものがあり、自分の骨をどの程度強くしなければならないかを敏感に感じ取っています。からだをよく動かす人やからだを使う仕事に携わっている人、また重量上げなど体重の何倍もの力をかけるスポーツをしている人では、骨を強くしなければとカルシウムをたくさん貯めようとします。一方、長い間寝たきりだったり毎日デスクワークばかりで座っていることの多い人は荷重センサーが“骨は体重を支える程度でよい”と判断しあまり多くのカルシウムを貯めこみません。人間の骨の荷重センサーは全身の体重がかかる踵骨(かかとの骨)でもっとも敏感に働くといわれていますので、1日に3000歩より4000歩、4000歩より5000歩と積極的に歩くことが骨を丈夫に保つために必要です。
 もう1つ日光に当たることも必要な要素ですが、これは普通の生活をしていれば問題はないと考えられます。とりわけ現代のライフスタイルは便利になりすぎたために、骨にとってはあまりよくない環境といえます。しかし、がんばりすぎもかえって健康には逆効果となることがありますので、無理をせず翌日に疲れを残さない程度に体を動かしましょう。

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